お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が、女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損(きそん)されたとして、
発行元の文芸春秋と週刊文春編集長に5億5000万円の慰謝料などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、東京地裁で行われた。
松本は、第1回口頭弁論のこの日、東京地裁に姿を現さなかった。文春側は「報道内容は事実だ」として請求棄却を求めた。わずか4分で閉廷した。開廷前には19席の一般傍聴席を求め、約36倍の691人が列をつくった。
以下は主な注目点
■松本側、隠し球ある?
松本側には「隠し玉があるのでは」と法曹界でささやかれている。訴状には、性的強要疑惑を報じた記事を否定する理由が詳述されていない。法曹関係者は「あえて書かないのは戦略的にアリ。
文春側の反証、反論を見て再反証をするためではないか」とみる。訴訟の目的は名誉の回復で、勝訴の場合に謝罪広告の掲載を求めている。
誌面では「いずれかの項全面に」。電子版は「判決確定の日から6カ月」もの長期に及ぶ。文面や見出しのサイズなども細かく指定している。
■松本出廷、早くても来年?
民事訴訟では口頭弁論などには本人ではなく、代理人となる弁護士が出廷するのが一般的だ。和解勧告や和解打診を経ても和解が成立しなかった場合に本人尋問が行われ、松本はそのタイミングで出てくることになる。
本人尋問は判決の直前に行われ、早くとも来年になることが予想される。だが、前段階の口頭弁論や弁論準備手続き、証人尋問に時間がかかった場合には再来年まで出廷が延びる可能性もある。
■文春パワーワード“武器”にならず
報道では「俺の子ども産めや!」「SEX上納システム」などインパクトの強い言葉が飛び交った。
双方の代理人を知る弁護士は「“俺の子ども産めや!”と言う言葉は、今の時代に職場で言ったらセクハラ、パワハラにあたるでしょう」と指摘。
ただ松本側、文春側それぞれにとって「言葉自体が訴訟のポイントにはならない」との見方を示した。
また、今回の訴訟は第1報を対象としており、第2報以降に記事中に使われた「SEX上納システム」などのパワーワードも「印象は悪いが影響しない」と述べた。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/03/28/...
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