《味の素は「毒の素」。遅効性毒ですが、急性にはまず鼻水ですね。安いラーメンやカップ麺食べたら敵面その場で鼻水》
《亡くなった母は「味の素」を使っていた。うまみ調味料は体に悪いものだと知って欲しい》 こんな感じで「味の素=毒」説を拡散する人々が増えている。
きっかけは、人気料理研究家のリュウジ氏が、SNSに寄せられる「味の素=毒」派の批判に対して以下のような投稿をしたことだった。「マジでなにが体に悪いのかちゃんと説明してほしいんだよな」
「味の素体に悪いとか言ってる人全員もれなく反ワクチンなのなんでだろう」ちなみに、「反ワクチン」のくだりは、リュウジ氏によれば「偏見」などではなく、
実際にアンチコメントをしてくる人のプロフィールを確認すると、反ワクチンと書かれているので純粋に疑問に思ったのだということだが、これらの投稿がいろんな方面の逆鱗に触れて炎上してしまったというワケだ。
ただ、実はリュウジ氏と「味の素=毒」派(以下、毒派)の「全面戦争」は今に始まった話ではない。
リュウジ氏は、かねてから料理で「味の素」を愛用しており、「昔から毒として有名な味の素を人にすすめるなど人殺しだ」などと心ない批判を受けていたという。
そこで去年10月に反論として『料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?』(河出書房新社)という書籍を出して、活用レシピだけではなく安全性を訴えた。
リュウジ氏側からすれば、これで「うま味調味料論争に終止符を打つ」(同書)ことができると思ったが、それがかえって「毒派」の皆さんの怒りに火をつけて、今回の炎上とあいなった。
リュウジ氏が「反ワクチン」に言及したことで、この「戦争」は泥沼化しつつある。
SNSではリュウジ氏が「反ワクチン叩き」を始めた背景には、23年11月に、味の素グループが米・遺伝子治薬の医薬品開発製造受託機関であるForge Bologicsを買収したことがある、などと「陰謀論」が唱えられているからだ。
通説では「味の素=毒」を世に広めたのは、人気グルメ漫画「美味しんぼ」だとされる。では、その「元ネタ」は何かというと、1970年代のアメリカで注目された「中華料理症候群」だ。
これは、うま味調味料の主成分であるグルタミン酸ナトリウムを多く含む中華料理を食べると、脱力感や動悸などの症状につながるというものだ。
ただ、それからさまざまな国際的な機関が調査をして、両者は関係ないと結論づけている。詳しくは、非営利組織「日本ファクトチェックセンター」の《「味の素は神経毒」は誤り。
うま味調味料の安全性は確認されている》を参照されるといい。
こういう「ファクト」はずいぶん昔から社会に提示されている。にもかかわらず、「毒派」はそのような情報こそが「デマ」だと言わんばかりに、今日も「味の素を好きだった母が苦しんで死にました」というような「被害」を主張している。
つまり、「ファクト」くらいでは払拭できないほど、味の素に「毒」というイメージが、骨の髄まで染み付いてしまっていることではないのか。個人的にはこれには3つの原因があるのではないかと見ている。
(以下略、続きはソースでご確認ください)
https://diamond.jp/articles/-/33621...
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