7月20日に投票がおこなわれた参議院選挙。
125議席(欠員補充含む)をめぐり、各党が“真夏の戦い”を繰り広げたが、自民・公明両党は非改選も含めて過半数の議席を維持できず、衆議院に続き参議院でも少数与党となった。
一方で、国民民主党は改選4議席から17議席、参政党は改選1議席から14議席に大躍進している。
そうしたなか、大阪選挙区で立候補したミュージシャンの世良公則と、社民党比例代表で立候補したタレントのラサール石井の当落が、選挙制にまで波及して注目されている。
「大阪選挙区は定員4人に対して19人が立候補して、東京選挙区と並ぶ大激戦区になりました。維新のワン・ツーフィニッシュで3位は参政党、4位には公明党の候補者が当選しました。
世良氏は無所属ながら25万票を獲得したものの、7位で選挙戦を終えました。
出馬表明をしたのが公示日である7月3日の直前、7月1日でしたので、知名度はありますが準備期間が少なかったこと、後ろ盾になる組織がなかったことなどが結果に影響したようです。
ラサール石井氏は、公職選挙法上の政党要件である『所属国会議員5人以上』あるいは『直近の衆院選または参院選で有効投票総数の2%以上の得票』を満たせないという危機感が広がっていた。
社民党の福島瑞穂党首が、支持拡大のために出馬を要請しました。
石井氏は開票率99%の時点で16万票を獲得、政党名での獲得票が74万票だったため1議席を確保、朝4時に石井氏に当確が打たれました。そ
の後の報道では、最終的には17万票を獲得。政党要件を満たす2%の得票も満たしたという情報です」(政治担当記者)
この「17万票で当選、25万票で落選」という現実に、SNSでは「選挙制度の不可解さ」を指摘する声が相次いでいる。
「世良氏は選挙区選で落選し、石井氏は比例代表で当選しました。比例代表は、選挙区での当選が難しい少数政党に配慮するため設けられました。
政党名または個人名で投票し、合算した得票数に応じて各党へ議席が配分され、原則的には個人名で多く獲得した候補者が当選となります。
そのため、単純に得票数だけを見ると、今回の2人のような“不可解現象”が起きてしまうのです」(同前)
https://smart-flash.jp/sociopolitics/357023/1/1...
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