A子さんは2018年末にラブリさんに関係するプロジェクトの責任者となり、
関係者など男女5人で2019年5月に和歌山県白浜町に旅行。
同性であったことからA子さんとラブリさんは同じ部屋で就寝することとなったが、
先にベッドで休んでいたA子さんに対して、ラブリさんが突然、性的な行為を行った。
A子さんは「男の子が好きなので、女の子は無理です」などと言って抵抗したが、
ラブリさんより20センチほど身長が低く、さらにAさんの当時の体重は35キロほど。
力で敵わなかった。
A子さんはその後、6月にPTSDの可能性があると診断され、さらに詳しい検査を受けた後、
8月に「重度のPTSD」と診断を受けた。
●被害時の状況とその後
ベッドの上で覆い被され、抵抗するも押し倒される……という状況は午前4時30分頃から
約2時間にわたって続いた。
それはA子さんにとって、とても長い時間だった。
「恐怖とパニックの中で同じような抵抗をして、その度に押し倒されて、これ一体何回やるんだろう……と。
壊れたロボットみたいになっていきました」
「(抵抗を続けていたらラブリさんから)急に『うるさい!』と言われ、びっくりして動けなくなりました。
もう無理だと思って目をつむっていたら、身体が幽体離脱するような感覚がありました。
それまでも自分が3〜4人いるような感覚でしたが、身体から自分の意識が完全に分離したような状態になってしまい、
ほとんど動けなくなってしまいました」
虐待や性暴力などの被害に遭った人が被害時に幽体離脱のような感覚に陥ることはしばしばあり、
「解離(かいり)」「周トラウマ期解離」と呼ばれる。
自分の精神を守るための心理状況と考えられている。
A子さんの具体的な被害は、胸を揉まれる、下着を脱がされ陰部を舐められる、
陰部に指を入れ動かされるといったもの。
被害は下半身に集中していたという。
同年の6月に性暴力被害者を支援するNPO法人と警察に相談。
被害届を出す決心を固め、8月、和歌山県警に被害届と告訴状を提出した。
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