自民党の石破茂総裁(67)は、党四役と新内閣19人の顔触れを固めた。こども政策担当相には三原じゅん子参院議員(60)を起用する方針。
三原氏は初入閣となる。2010年の参院選で初当選し、現在3期目。参院は当選3回以上という党の入閣目安をクリアしている。
19年の安倍政権、20年の菅政権でも入閣が取り沙汰され意欲を見せていただけに、今回が“三度目の正直”。歌手、女優として活躍していた1982年にはNHK紅白歌合戦に出場しており、紅白歌手初の閣僚になるとみられる。
三原氏は今回の総裁選で小泉進次郎元環境相の推薦人に名を連ねた。
小泉氏が敗退すると、決選投票では石破氏に投票したと明かした。12年の総裁選では石破氏の推薦人を務めており、決選投票で石破氏が安倍晋三元首相に逆転負けすると涙をためて悔しがった。
初入閣は、新総裁と良好な関係を築いてきたことに加え、副総裁の打診に応じた菅義偉前首相の影響も大きい。
三原氏は菅氏と同じ神奈川県が選挙区で菅グループの一員。「菅氏が特に可愛がっている議員の一人」(自民関係者)だ。
人気と知名度は抜群。79年に出演したTBS大ヒットドラマ「3年B組金八先生」のツッパリ女子生徒の熱演は今も“代名詞”
選挙の応援弁士として引っ張りだこの人気で、党内では小泉氏らと並び、応援弁士の最高位にランクされており“次期衆院選の顔”としての期待もあるようだ。
一方で「良識の府」といわれる参院に身を置きながら、過激な発言で度々炎上。15年3月には参院予算委員会で、戦時中のスローガン「八紘一宇(はっこういちう)」を唐突に持ち出し物議を醸した。
19年6月には、提出された安倍首相問責決議案への反対討論で「愚か者の所業!恥を知りなさい!」と野党を痛烈に批判。
「謙虚さがない」「品位に欠ける」と批判を浴び、同年11月にはSNSに「政権を握っているのは総理大臣だけ」と書き込み「議院内閣制を知らないのか」などと指摘されたこともあった。
永田町関係者からは「大臣として不安があるのは事実。“恥を知れ”という言葉が自分に返ってくるのではないか。野党からの格好の攻撃材料だ」と“ブーメラン”を予想する声も上がっている。
≪就任なら女優出身3人目≫
三原氏が大臣に就任すると、女優出身としては山東昭子氏、扇千景氏(昨年死去)に続いて3人目。タレントやキャスター、アナウンサーを含めた芸能界出身の女性としては9人目となる。
山東氏は90年12月に科学技術庁長官で初入閣。史上6人目の女性閣僚だった。2015年に山東派の会長となり、女性初の派閥の領袖(りょうしゅう)に。参院議長なども歴任した。
タカラジェンヌから政界入りした扇氏は00年7月に建設相で初入閣。中央省庁再編に伴い、01年1月に初代国土交通相となった。
小池百合子氏は03年9月に環境相で初入閣し、07年7月からは女性初の防衛相も務めた。08年には自民党総裁選に女性として初出馬。麻生太郎氏、与謝野馨氏に次ぐ3位だった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b29c0268591cf58be142e...
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