「今振り返っても、本当に嫌な気持ちになる発言でした。あのようなことを言う人に、東京都のかじ取りは任せられないと思いましたね」
そう語るのは、東京都知事選挙に先立つ今年1月、田母神俊雄氏(76)が来賓として招かれたパーティに参加した男性・A氏だ。
「田母神氏は防衛大学校を卒業後、’71年に航空自衛隊に入隊。第38代航空総隊司令官を務めた後、’07年に航空自衛官としては最高位である航空幕僚長に上り詰めました。
しかし、’08年に発表した論文『日本は侵略国家であったのか』の日中戦争は侵略戦争ではなかったといった内容が『陰謀論である』などと物議を醸し、
核武装の必要性を公言して批判が殺到するなど、“極右思想”の人物という評価がつきまとっています。それでも先の都知事選では約27万票を獲得し、蓮舫氏(56)に次ぐ4位に入りました。
街頭演説にはデヴィ夫人(84)やせんだみつお(77)といった著名人が駆けつけ、一定の層に相変わらず支持されている」(全国紙政治部記者)
そんな田母神氏が、前出のパーティで驚愕の発言をしたというのだ。A氏が詳細を語る。「とある著名人の誕生日を祝うパーティだったのですが、挨拶を求められた田母神氏は壇上で突然、こんな話を始めたのです。
『皆さん! 日本が今、元気がない原因を知っていますか? セ・リーグとパ・リーグが盛り上がらないとダメなんです』と」
これは一部で使用される隠語で「セ・リーグ」はセクハラ、「パ・リーグ」はパワハラを指す。
「セ・リーグのクライマックスシリーズを経て、田舎の関連会社に飛ばされた」などと冗談交じりに使用されることもあるが、あくまで非公式の場で使われることが多い言葉だ。
だが、田母神氏は酔ってハイになっていたようで、そんな“セパ”トークは暴走する。
「田母神氏は『セクハラ・パワハラが怖いから、男は委縮しているんです。だからみんな元気がないんです。皆さん、セクハラは必要なんです! パワハラは必要なんです!
どんどんセクハラしてください! どんどんパワハラしてください!』と言い放ちました。いくら酔っていたとはいえ、お祝いの席でする発言ではない。かなりの数の人がドン引きしていました」(前出・A氏)
田母神氏の事務所に事実関係を訊ねたところ、
「セクハラ・パワハラ問題に起因する社会の萎縮に対する警鐘や、(田母神氏が)おおらかな社会作りに邁進する事は、この会場に限らず、これ以外の場所においても積極的に発言しているので事実だと思います。
しかし『必要』だとか『推奨にあたる』発言はしている意識がない」と返答があった。
また「セクハラ・パワハラ」発言の意図について聞くと、
「B氏(パーティの主催者)とは何度か対談などをしておりましてその際に、おおらかな社会づくり、萎縮した社会を変えるといった問題で共感していたので、本件に言及したのではないのかと思われます」との答えが返ってきた。
田母神氏は、ハラスメント行為を野放しにすることが「おおらかさ」だと本気で考えているのだろうか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/68c951e51cf28a2480cd1...
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