中国EV大手のBYDが2024年6月25日、日本で3車種目となるスポーツセダンEV「BYD SEAL(ビーワイディー シール)」を発売した。
ガソリン車のシェアが高く、EVの普及が進まない日本市場で認知を広げるため、同社は女優の長澤まさみを起用したCMを放映し、安全性能の高さをアピールしている。
日本市場に参入した中国企業は、宣伝にどういったタレントを起用しているのか調べてみた。
BYDは23年1月に日本の乗用車市場に参入し、SUVEV「ATTO3(アットスリー)」、コンパクトEV「ドルフィン」を販売する。
25日に発売したシールは、テスラのモデル3をベンチマークにしたスポーツセダンEVで、性能、価格ともにモデル3と正面から競合する。
22年前半にガソリン車の生産を終了し、EVやPHV(プラグインハイブリッド)など新エネルギー車にリソースを「全振り」したBYD。
同社は、23年の年間販売台数が前年比62.3%増の302万4417台に達し、日産自動車(337万4271台)に迫る。輸出台数も大きく伸び、販売エリアは70カ国超に拡大した。
自動車業界で台風の目になっているBYDだが、ガソリン車と日本車が圧倒的に強い日本での乗用車販売は当初から苦戦が予想されていた。
そこで同社は今年4月、認知度向上のため女優の長澤まさみを起用したCMの放映を始めた。
CMは長澤まさみが発する「ありかも、BYD」というキャッチコピーに象徴されるように、「BYDはない」と考えている消費者が多いという現状認識に立ち、EVの魅力と安全性の高さを訴求している
他の中国企業もみてみよう。
18年に日本市場に参入したスマートフォンメーカーOPPOは、19年から21年にかけて、新機種のイメージキャラクターにタレントの指原莉乃を起用した。
指原莉乃はCMやポスターだけでなく、新製品発表会にも登壇し製品をアピールしていた。
BYDとOPPOの例から、中国ブランドが日本に進出して間もない時期は、幅広い世代に知られ好感度の高いタレントを起用し、ブランドの顔になってもらう戦略を取っていることが分かる。
2011年に日本市場に参入した家電メーカー大手のハイセンスは今年(24年)、日本市場のテレビ商品の新アンバサダーに俳優の横浜流星を起用した。
大画面、高画質を前面に出す同社は、横浜流星を起用した理由に「俳優として常に『高品質』な演技を追求し続ける」点を挙げた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2cb599735ed685c99c16b...
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