昨年7月期の「真夏のシンデレラ」以降、一年を通じ看板ドラマ「月9」枠で一度も2桁の視聴率を獲得できなかった不名誉な記録を打ち立ててしまったフジテレビ。
「月9」に限らず低迷中のフジのドラマの中で、局が起死回生を狙った秘策が、人気ドラマ「古畑任三郎」復活プロジェクトだという。
21日まで再放送されていた同ドラマは故・田村正和(享年77)が演じた大人気コンテンツ。全3シリーズに特番などが放送され高視聴率を記録。昼の再放送ながら世帯視聴率2~3%台をキープしていた。
「フジのGP帯の世帯平均が3~5%台なので、制作費を考慮したらもの凄くコスパがいい。新作ができたら3倍の視聴率が見込める」(フジテレビ関係者)
かの名作ドラマの復活となれば俄然、注目を浴びるのが“ポスト田村”の人選。フジサイドは脚本家の三谷幸喜氏(62)にも承諾を得た上でキャスティング作業を進めているという。ドラマ制作関係者はこう話す。
「最有力視されているのが木村拓哉です。1996年1月に放送された『古畑──』シーズン2の第4話『赤か、青か』に爆弾魔として出演しました。文字通り『古畑──』はこれが初出演。
しかも、この回で田村演じる古畑警部補が木村の頬をいきなりパチーンと平手打ちする神回でもあるんです。
後にも先にも古畑が犯人に対し手を上げたのは木村が最初で最後。後でわかったんですがこのシーンは田村の完全なアドリブだったそうです」
他に名前が挙がっているのが福山雅治(55)、大泉洋(51)、ディーン・フジオカ(43)、長谷川博己(47)の4人だという。
「福山も『古畑任三郎』には犯人役として出演経験がある。大泉とディーン、長谷川の3人はその演技力から名前が挙がっている。
フジは三谷からキャスティングに関しては全権をもらっている。だから誰に気兼ねすることなく選抜可能なんです。問題はギャラと役者のプライドです」(前出の制作関係者)
5人のギャラの相場について、キー局ドラマ制作関係者はこう話す。
「木村は1本400万~、福山が300万~、大泉が260万~、ディーンが180万~、長谷川が220万~といったところです。木村の場合は月9主演歴などのプレミアムがついてこの値段になるそうです」
最後はオファーを受けた役者のリアクションだ。
「実は木村以外の感触は決してよくはないそうです。あまりに田村正和の個性が強いため、失敗する可能性を警戒しているんです。
対する木村は主演したドラマ『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)の番組平均世帯視聴率が13.2%(個人7.6%)で『アンチヒーロー』を破って、
逆転勝利したことで気をよくしているところなので、乗ってくるかもしれないとのことです」(同前)
皮肉にも制作現場の推し率は木村が最下位だというが、キャスティングの状況次第ではプロジェクトの中止もあり得るという。今は亡き名優・田村正和の跡を継ぐのは果たして誰か。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f69cd2d0a0491ff639ff...
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