プロフィギュアスケーターの高橋大輔氏(38)が、故郷の岡山・倉敷市を舞台にした映画「蔵のある街」(25年夏公開予定)で俳優に挑戦することが16日、分かった。
山田洋次監督(92)作品の多くで助監督、共同脚本を務めてきた、同市出身の平松恵美子監督(57)からのオファーを快諾。
「スケートを始めて30年という節目の年に、また新たな挑戦をさせていただくことになりました」と映画への初出演を決意した。
撮影は7月下旬から8月にかけて倉敷市内で行われるが、倉敷市でのオールロケで全国公開を目指す映画は史上初で、
高橋氏も「何より、僕のルーツである倉敷が舞台ということで、とてもご縁を感じております」と意気込んでいる。
「蔵のある街」は、コロナ禍の中、楽しみにしていた行事を奪われた子どもたちのためにサプライズ花火を打ち上げた倉敷市の有志の1人が幼なじみだったことから、平松監督が映画の着想を受けて脚本から作り上げた。
同監督の同級生や知人が実行委員会を立ち上げ、2年かけて協賛金を募ったが集まらず、1度は製作を諦めようとしたが、
諦めきれずパイロット版を撮影しYouTubeで公開したところ、倉敷市の企業版ふるさと納税対象事業に映画として初選出された。
平松監督は、岡山県や倉敷市出身の俳優に出演をオファーした。その中で、脳裏に浮かんだのが高橋氏だった。
「プロのフィギュアスケーターとして活動を始められた頃、たまたまテレビでインタビューを拝見したのですが、その時の感じがとても良かったのです。
答え方が柔らかくて誠実で。氷上のキリッとした姿との違いも魅力的でした」。
脚本の第1稿ができていた段階で、主人公の高校生の相談相手になる大人のキャスティングに頭を悩ませていた中「高橋さんのインタビューを見た途端『ここにいるじゃないか!』と思ったのです」と、
役どころを演じる俳優に求めるイメージと高橋氏が一致した。
「高橋さんはスポーツ選手ですが、フィギュアスケーターは表現者であり芸術家の一種だと思っていましたから、すんなりと俳優としての姿を思い浮かべることができました。
迷いはありませんでした」と、高橋氏側にオファー。「脚本をお渡ししてから『出演OK』の回答をいただいた時間はとても短いものでした。ですので、即決に近いものだったと思われます」と振り返った。
高橋氏は劇中で、倉敷市内で花火を打ち上げようと奮闘する男子高校生・難波蒼たちの相談相手になる美術館の学芸員を演じる
。映画への初出演を前に「競技人生を終えた後も、アイスショーをはじめ、さまざまなエンターテインメントに挑戦してきました。
今回は映画のお芝居ということで、不安も多々ありますが、新しい自分を発見できるチャンスと捉え、出演させていただくことを決意しました」とオファーを受けた当時の心中を振り返った。
「平松監督をはじめ、スタッフの皆さま、出演者の皆さまからお力添えをいただきながら、ご覧いただく皆さまの活力となる作品を目指してまいります」と決意を語った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd74b735c7643a2a4069c...
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