コンビ結成5カ月で「キングオブコント2017」準優勝、一気に時の人となった「にゃんこスター」のアンゴラ村長さん(30)。
5月に発売したデジタル写真集「151センチ、48キロ」(講談社)が異例の売れ行きを見せるなど、多方面で注目を集めてもいます。
価値観が急速に変化する中で感じる女性芸人の意味。そして、SNSに押し寄せる言葉の刃について思いを吐露しました。
コンビを結成してすぐに「キングオブコント」で多くの方に見ていただけた。その流れもあって、いきなり攻撃的な言葉をたくさん浴びることにもなりました。
もちろん不慣れなことなので、戸惑って、そこに書いてある意見が全てなんじゃないかと思い込んだこともありました。
携帯電話のメモ画面いっぱいに私のダメなところを書いて、それを何枚もスクリーンショットで撮ってTwitter、今のXに投稿したり。
わざわざそれだけの労力を使って、そういうことを書くなんて、よっぽど私のことをイヤだと思っているのか。そういう人が他にもたくさんいるんじゃないか。
どんどん自分をそういう方向に追い込んでいく精神構造もできてしまっていたのかもしれません。
家から出て歩いてる時、すれ違う人がみんな私のことを嫌っているんじゃないか。「こんなヤツと会っちゃったじゃないか」と思っているじゃないか。常にそういう思いもありました。
人とすれ違う時に何となくチラッと見られるとか、こちらを見てサッと視線を外すとか、そんなことくらい日常的にあることなんでしょうけど、
そのたびに相手の目になんとも言えない粘着質なものを感じるんです。サラダ油を指で触った時の何とも言えないネチャッとした不快な感じ。そういう感覚に苛まれていた時期もありましたね。
ただ、そこから7年が経つ中で感覚も変わってきました。実際に街で会ってこちらに気づいてくださった方は、たいていうれしそうにしてくださる。
となると、いろいろなことを言ってくる人はネットの中にしかいないんじゃないか。そして、意外とその数は少ないんじゃないか。それを体感として積み重ねていく中で、少しずつ思いが変わっていきました。
いろいろな言葉を受ける中で、自分がネガティブな人間ということも分かりましたし、文章投稿アプリで毎週思いを綴ると決めてそれが100本になったころ、積み重ねが自信になるということも改めて知りました。
自信がついてくると、言葉に揺らがなくなった。それを自分の身をもって知ることができた。いろいろな思いもありましたけど、大きな経験だったと思います。
そして、そんな中でやるべきことも定まっていきました。自分たちはネタで笑っていただく時が一番うれしい。そのために定期的にライブをやって、ネタを作ってということを続けてきました。
どこまでいっても、自分たちの幹はネタ。その幹があると思えたからこそ、今回の写真集もお受けできたのかなと思います。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3369ceaabff450...
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