挨拶しない人に対して誹謗中傷する皆さんは、「常識だから」レベルの感情論しか出せていません。
挨拶すべき理由はいくつかありますが、以下の2点が大きいと私は考えています。
①相互監視システムの維持
田舎に行くと分かりますが、近所のおばちゃんや子供達はほぼ知らない人でさえ挨拶してきます。
変な人がいれば、インターホンを鳴らしてまで知らせてくれます。
この相互監視システムは田舎の過ごしづらさとして挙げられることがありますが、私は良い面もあると考えています。
というのも、このような環境では、犯罪をしようと考える者にとっては困ります。
また、挨拶の返答の声の大きさなどから、相手の体調を把握することもできます。
犯罪の発生を予防することや仲間同士で体調を管理し合うことは、健全な社会生活を営む上で物凄く重要なことでしょう。
②コミュニケーションの円滑化
もう一つ、挨拶には重要な性質があります。それは、挨拶することに理由が要らないということです。
通常、人と話すときは理由が必要で、「機械がエラーを起こしたので一緒に見てほしい」など
コミュニケーションを取らなければならない事象が発生したときに限られます。
しかし、挨拶だけは初対面の人、上司、好きな相手、嫌いな相手などどんな人に対して行っても違和感がありません。
場合によっては、会社で挨拶しかしない関係の人もいるでしょう。でも、それで良いのです。
日頃挨拶している関係の人とは、いざという時にスムーズに協力することができるからです。
この理屈を聞くと、挨拶が道徳や宗教と近い概念を有することに気付くと思います。
だから、アベプラさんとの取材では、日本人の信じてきた道と昨今の人権意識を折衷した論理を展開したわけです。
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