発明家のドクター・中松氏(本名・中松義郎=95)が、東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に出馬の意向を固めたことが9日、分かった。
1991年(平3)を皮切りに都知事選7回、衆院選3回、参院選6回の計16回、立候補してきたが、14年12月の衆院選以来9年半ぶりの出馬となる。
26日の誕生日で96歳を迎える中での出馬自体、極めて異例だが、中松氏は生まれてから1世紀近く暮らしてきた東京の再生を胸に環境改善、雇用創出などのプランを訴える構えだ。
立候補者が過去最多の22人だった20年の前回を上回る可能性が高まる中、熟慮を重ねた中松氏が出馬を決断した。
いつもは派手なリップサービスも目立つが、重い決断を下した表情は険しく、語り口も静かというより、重いものだった。「今の政治家は一体、何をやっているんだという思いがある」
自民党の裏金問題がクローズアップされながら、政治資金規正法の改正案が“ザル法”との批判も渦巻いており「国民の税金を個人のために使う。違うんじゃないか?」と憤りを感じた。
その中で迎える都知事選に湧いた大きな疑問が、出馬へ心を動かした。憲民主党の蓮舫参院議員(56)が、無所属での出馬を表明。
いまだ出馬を表明しない小池百合子都知事(71)との対決に世間が注目する中、同氏は7日の定例記者会見で、低所得世帯に1万円分の商品券や電子ポイントを支給すると発表。
約227億円もの予算をかける物価高対策だが、都知事選を見据えた“バラマキ”との批判もある。
中松氏は、コロナ禍の中で行われた前回20年の都知事選の際、小池氏が同6月2日に感染拡大への警告を意味する東京アラートを発動しながら、
新規感染者数が高止まりであるにも関わらず解除した翌日の同12日に、再選出馬を表明した点に着目。
今回の物価高対策の動きが「(東京アラート解除と)極めて酷似している」とした上で「そもそも小池知事は、公約を果たしていない」と批判した。
そんな小池氏に一騎打ちを挑むべく、政治不信が払拭(ふっしょく)されないままの国政から乗り込んでくる蓮舫氏への疑問も踏まえ、
「2人の闘いに焦点が集まるが、東京都のために何かできるとは思えない」と首を傾げた。
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/2024061000...
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