俳優の東出昌大(36)が『第33回日本映画批評家大賞』の主演男優賞を受賞し、22日に都内で行われた授賞式に登壇した。
受賞対象となった映画『Winny』は、SNSと言う言葉もYouTubeもまだない時代、2004年5月に、ファイル共有ソフト「Winny」の開発者である金子勇さんが京都府警に「著作権法違反ほう助」の疑いで逮捕、
7年の裁判の結果、無罪を勝ち取るまでの道のりを描いた、挑戦と闘いの物語。東出が演じた金子さんは、12年7月6日、42歳の若さでこの世を去った。
この日、東出はヒゲなしロン毛スタイルで登場。「本日はこのような栄誉ある賞をちょうだいしまして、大変うれしく思っております」と笑顔。
「役者になって映画の現場を初めて経験したのが22歳の時でした。それから14年経って、ずっと演じるとかお芝居とかってなんだろうって考え続けていて。今もその問いは消えないし、
役者の仕事って僕の場合は、何が映画にとって必要なんだろうって思うと、地味な地味な準備なんです。
とにかくセリフを覚えるとか、『Winny』で金子さんという人に演じるんだったら、裁判記録を読むとか、体型を変えるとか。人に見られないところでの準備が現場に行った時に唯一生きる。
あとは、役者をどうやったら続けていけるだろうって日々考え続けるんですけど、なかなか答えがなくて。たくさん映画を見たり、たくさん演劇を見たり、あと先輩方の話をメモったりとか、本を読んだりとか、
ずっとし続けてきたんですけど、これさえやればいい芝居ができるみたいな方程式はなくて。じゃあいい芝居をするには、とずっと考え続けるんですけど、 準備以外に頼れるのは根拠のない自信しかなくて。
でも、この根拠のない自信が行きすぎてしまうと、たぶん過信になって、『芸能人である』という言われる声にあぐらをかいて、驕りが生まれ、そんな人間が市井の人を演じるなんてできない。
日々、この根拠のない自信を持ちながら、また今後も地味な準備を怠らずに、いい映画の現場に戻ってこれたらなと思います」と思いを込めたスピーチを行った。
https://www.oricon.co.jp/news/2328286/full...
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