>>20 『キャプテンウルトラ』の中田博久も、番組終了後のドサ回りで、
テレビ出演料の何倍も稼いだらしい。
― 放映終了後の感想は?
中田:実はその後2年くらいショーで全国を回りました。
だから僕にとって『キャプテンウルトラ』はまだ続いていたんです。
北海道から九州まで、日本中のデパートや遊園地を回りました。
番組は終わっても、キャプテンの人気はすごいものがありましたから。
番組宣伝のイベントほどではありませんが、やはり黒山の人だかりで大変でした。
― ショーは何をやったんですか?
中田:トークショーやサイン会です。
僕がサインした色紙は1枚500円で、もう飛ぶように売れました。
ウルトラマンや仮面ライダーのショーは着ぐるみがあれば誰でもできますが、
キャプテンは素顔なので僕しかできない。
2年間で出演料の何倍も稼ぎまくりました。
― そんなにすごかったんですか?
中田:ええ。僕も詳しくはわかりませんが、当時の金額で億単位という話もありました。
昼はそうしたショーをこなして、夜はその地元の名士の家に呼ばれるんです。
子供や孫にいい顔をしたいのでしょうが、帰りには必ず札束のおみやげ付きです。
地方から帰ると、僕のギャラを目当てに、兄弟たちがわざわざ空港まで迎えに来ていたくらいです(笑)。
― 中田さんは日本で一番おいしい思いをした特撮俳優ですね。
中田:ショーの小道具やキャプテンの衣装も本物で、
「記念に持ち帰ってください」と言われて頂戴したものです。
今の特撮ヒーロー番組に出演しているイケメン俳優と違って、
若いお母さん方にはモテなかったけど、子供たちからの人気だったら
当時のキャプテンも負けていません。いや、確実に勝っていたでしょうね。
返信する