元俳優で花創作家の志穂美悦子(本名・長渕悦子)が、「鬼無里(きなさ)まり」の芸名でシャンソン歌手としてデビューすることが12日、分かった。
6月9日に東京・渋谷区の古賀政男音楽博物館けやきホールで開催されるエターナルソング・コンテストの授賞作品お披露目コンサートでデビューする。
志穂美は70年代から80年代にかけ、日本初の本格アクション女優として一時代を築いた。アクションだけでなく、演技力も高く評価された。
第8回日本アカデミー賞(85年)では、映画「上海バンスキング」(深作欣二監督)などの演技で、優秀助演女優賞を獲得した。当時、主演映画の主題歌などを『歌手』として歌った経験を持つ。
一方で20歳過ぎから、東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」に出入りした。シャンソン歌手の金子由香利が大好きで、家で常にシャンソンを流し、「ろくでなし」や「サン・トワ・マミー」などを歌った。
87年に音楽家・長渕剛(67)と結婚し、芸能界を引退した。家庭を守り、育児などに専念した。その後、独創的に花を生ける花創作家として、精力的に活躍してきた。
関係者は「最近、シャンソンを再び歌い始めていました。自分の人生、経験を歌える年齢になったことが理由のようで、本気でプロのシャンソン歌手になろうと決意したようです。
かつて誰もやっていなかったアクション女優で日本一を目指し、花創作家にも挑戦したように、いくつになっても新しいことに挑戦する開拓精神で、また『あっと言わせたい』と思っているようです」と話した。
エターナルソングは、音楽評論家で作詞家の湯川れい子(88)が提唱する歌。エターナルとは「永遠の、永久の」の意味。大人に寄り添い、永遠に歌い継がれる新しい歌のことだ。
昨年から同ソングのコンテストの作品を公募していた。
湯川は「悦ちゃん(志穂美の愛称)がシャンソンを愛唱しているのは知っていました。『古い歌ばかりではなく、もっと新しい歌を歌って』と、授賞作品のお披露目コンサートへの出演をオファーしました」と明かした。
関係者は「『お母さん』と呼ぶ湯川さんから依頼を受け、志穂美悦子とまったく関係のない、新人として出演することを決めたようです」という。
コンサートでは、ピーターこと池畑慎之介、クミコ、小林幸子、美川憲一とともにステージに立ち、授賞作の1つを披露する。
芸名の「鬼無里」は長野県にある地名で、コロナ禍前に訪れ、すてきな地名とずっと意識していた。
「まり」は初めてレギュラーとなった特撮テレビ番組の役名。ゼロからの本気度を、自ら考えた新しい芸名に込めたようだ。
アクション女優時代からの筋トレは今も続けており、鍛えられた腹筋からの発声に不安はない。シャンソン歌手・鬼無里まりに注目だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a3acee6f2686e7e8f7b33...
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