作家の宗田理(そうだ・おさむ)さんが4月8日午後6時26分、肺炎のため名古屋市内の病院で死去した。95歳。
東京都出身。ベストセラー「ぼくらの七日間戦争」などを出版した角川文庫編集部が伝えた。葬儀は家族で行った。喪主は長男唯(ゆい)氏。
角川文庫編集部は「作家・宗田理さんが令和6年4月8日、95歳でお亡くなりになりました。突然のことに、編集部一同深い悲しみに暮れています」と、公式サイトを通じ報告。
「弊社では『ぼくらの七日間戦争』に始まり、累計部数2000万部を超える『ぼくら』シリーズなど、多くの著作を刊行させていただいています。
1979年のデビューからずっと、90歳を過ぎてからもなお新作を精力的に執筆されました」と振り返った。
また「45年間の作家生活のなかで常に子どもたちを応援する姿勢を変えず、またご自身の体験から、戦争への反対を表明してこられました。
穏やかで明るいお人柄と、優しい笑顔が偲ばれます」と宗田さんの人柄をしのび、「宗田理さんの長きにわたる作家活動に最大の敬意と感謝を表しますとともに、心よりご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
宗田さんは1928年5月8日東京都生まれ、愛知県出身。太平洋戦争の経験から、戦争への反対と平和を主張し、若い世代を中心に人気を博した。
「ぼくらの七日間戦争」をはじめとする「ぼくら」シリーズは中高生を中心に圧倒的人気を呼び、大ベストセラーに。
「ぼくらの七日間戦争」は1988年に映画化され、宮沢りえの女優デビュー作となった。
その後、アニメ映画化もされ、角川文庫版を含めた「ぼくら」シリーズ累計販売部数は2000万部を超える大ヒットとなった。
今年4月にシリーズ40年目を迎え、今年3月13日にシリーズ最新刊「ぼくらのイタリア(怪)戦争」を発売したばかりだった。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/04/16/...
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