吉永小百合、涙 坂本龍一さんに捧げる朗読 「神さまは意地悪」 東北ユースオーケストラ演奏会で
https://news.yahoo.co.jp/articles/74d661bbcfaeb18342225... 女優の吉永小百合(79)が31日、東京・サントリーホールで開催された「坂本龍一追悼
東北ユースオーケストラ演奏会2024」に出演し、恩人に捧げる朗読を行った。
昨年3月28日に71歳で坂本さんが旅立ってから1年。吉永がライフワークとする原爆詩などの朗読で、
坂本さんは快諾してピアノを担当。国内だけなく海外にも行った。「神さまはいらっしゃるというけれど意地悪。
あんなにすばらしい方を早くに天国に迎え入れて。悔しい」と“同志”を失った失意はまだ癒えていない。
「東北ユース」は、坂本さんが代表兼監督となって東日本大震災の被災地の若者たちを中心に構成。
賛同した吉永もけん引役をつとめてきた。今回で7回目の公演だが、坂本さんの言葉が支えになっている。
「『朗読も音楽です』と。それがとてもうれしくて。私も演奏会を一緒にやってるんだと思えましたし」と
振り返る。
この日は「私たちを立ち上がらせてくれる」など、恩人への感謝の気持ちが込められた詩を5編選択。
読む間、坂本さん作曲の映画「母と暮せば」(2015年、山田洋次監督)の音楽が演奏された。吉永は
この曲に抱かれるように一言一句、気持ちを込め、朗読した。
「天井の向こうに坂本さんがいらっしゃると思えて。どんどんこちらに降りてきてくださっている感じでした」。
舞台上では何度も天を仰ぎ、涙をこらえた。しかし、終演後の囲み取材では涙があふれて止まらない。
半年以上前から「絶対に成功させなければ」と言い聞かせ、準備に時間をかけて過ごしてきただけに、無事に
終えることができた安堵感もあるだろう。
同オーケストラは16年に生まれ、コロナ禍で公演できなかった年もあるが、来年で10年目の節目を迎える。
「あんまり資金がないみたいだけど。大きなものを残してくださったので継続させたい」。坂本さんが亡くなったのは、
病床でオンラインを通し、力を振り絞って見届けた昨年のこのステージのわずか2日後だった。この日使用された
ピアノは、音の調律状態も含め“坂本仕様”で演奏された。
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