昨年12月、ステージ4のすい臓がんであることを公表し、闘病中の経済アナリスト・森永卓郎氏。病院での抗がん剤治療を経て退院。現在はラジオ番組に出演するなど働きながら治療を続けている。
メディアの取材を控えているという中、がん治療の近況や家族への思い、最新刊で明かす日本経済転落の驚きの真相などを語ってくれた。
「現在投与しているのは、『オプジーボ』のみです。血液のパネル検査を行いましたが、原発(最初にがんが発生した場所)を特定できず、つまりどこにがんがあるのかがわからないので、抗がん剤を打てない状況です。
その代わりに、採血して、免疫細胞を増殖培養して身体に戻す治療をしています。効果は1か月後にならないとわかりません」(森永氏、以下同)
治療の近況をこう説明する。当初、すい臓がんステージ4と医師に診断されたものの、「原発不明がん」の結論に至り、故に大もとのがんをやっつける抗がん剤は見送りに。
がん免疫療法薬のオプジーボを投与しつつ、自身の免疫機能を強化してがん細胞と戦っているということ。
「3月に入った頃に、がんの浸潤が大きくなったか、小さくなったかがわかります。それを踏まえて、(今後の治療を)どうするのか判断する予定です」
自由診療のため、費用の負担は大きい。1か月半で400万円以上かかったという。このままのペースで治療を続けた場合、1年間で2000万円程度はかかる見通し。
「標準治療で健康保険適用なら、高額療養費制度により自己負担はほとんどない。基本的には標準治療をおすすめします」と話す。
家族と過ごせる時間を取り戻す日々。家族に支えられて治療に専念する森永氏。家族と過ごすのは貴重な時間にほかならない。
「結婚して40年あまり、仕事で家にほとんど帰らなかった。いまはかみさんと朝から晩までずっと一緒にいられるので、とても幸せです」
目下の楽しみは、レギュラー出演するラジオ番組でのリスナーとのやり取り。「無事快方に向かったら、ニッポン放送で、モリタク歌謡コンサートを開催してくれることになっている。それも楽しみです」
加えて、教鞭をとる独協大学経済学部のゼミ生に対する熱い思いを吐露。「4月からゼミが始まる。新入生には半年間でモリタクイズムを叩き込みたい」と意気込む。
がん闘病の日々を送りながら、ラジオ番組で「死ぬまで闘うぞ!」と宣言するなど、森永氏は前を向いている。
その原動力は、氏が使命とする「権力と闘うこと」にある。昨年5月に刊行され、ベストセラーとなっている著書『ザイム真理教 それは信者8000人の巨大カルト』を読めば一目瞭然。
そして、同書を上回る衝撃作『書いてはいけない』が3月9日に上梓される。日本経済転落の知られざる真相を述べたものだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/78ba9960c6508bda7d9c2...
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