映画「アメリ」「いかレスラー」「ヅラ刑事」「日本以外全部沈没」などで知られる、映画プロデューサーの叶井俊太郎氏が16日に亡くなったことが分かった。56歳だった。東京都出身。
22年6月にステージ3の膵臓(すいぞう)がんで余命半年の宣告を受けたが、抗がん剤治療、手術を拒否して、1年8カ月生き続けた。夫人は漫画家の倉田真由美氏。
23年11月に、ステージ4のがんを発表した際には、文化人15人と“余命半年”をテーマに語り合った著書「エンドロール」(CYZO)を出版した。
また、同12月公開の映画「恐解釈 桃太郎」ではエンドロールに「叶井俊太郎に捧ぐ」と入れるなど、最後までウイットに富んだ姿勢で仕事に人生をささげた。
叶井氏が医師の余命宣告を1年2カ月超える“偉業”を成し遂げて、永遠の眠りについた。22年6月に黄疸(おうだん)が出て検査、ステージ3で余命半年を告げられた。
日刊スポーツの取材に「『余命は半年で、もって1年です』と。抗がん剤治療してから手術すると、10%から20%の成功率だと。
手術してうまくいかなければ、かえってがんが暴れちゃう。だから、それはやめときますって言と」と免疫療法などをしながら、仕事を続ける道を選んだことを明かした。
映画界では、興収16億円のヒットとなった01年公開のフランス映画「アメリ」、エログロ映画のバイヤー、宣伝マン、プロデューサーとして知られた。
19年に自身4度目の結婚をした倉田氏との間には愛娘もいるが「余命半年って言われても、悲しくはなかったですよ。やり残した的なことは、まあないです」と心境を語っていた。
23年8月には入院して、手術を受けた。病状はステージ4に進行していた。
「膵臓の所にあるがんが大きくなっちゃって、胃を圧迫して食事が取れなくなっちゃった。だから、だからがんの治療ではなくて、胃を半分切って、食道と小腸をつなげた。なかなか死なないねえ」と話していた。
24年6月にはドキュメンタリー映画「三茶のポルターガイスト パート2」が公開される。
「コックリさんのシーンがある。そこで僕を呼び出してくれれば、死んでいればそこに行ける。そういうことやってみたいなと思います。
それまでに死んでなけりゃいけないんだけど、なかなか死なないんです」と笑いながら、仕事をこなしていた。
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/20240217000...
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