「文藝春秋」2月号のフリーアナウンサー有働由美子(54)との対談で、バラエティ番組で見かけなくなったと問われ、「絶対出たくないですね」「くだらないから」と答えたのが、女優で歌手の小泉今日子(57)
小泉の「バラエティくだらない」発言は波紋を呼んだが、その真意について先月27日放送のラジオ番組「TOKYO M.A.A.D SPIN」(J-WAVE)で話している。
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音楽評論家の近田春夫氏(72)とのトークの中で、《いろんなことが古臭すぎるよね》と話す近田氏に賛同した小泉は、《私、くだらないって言っちゃったのは、アップデートができていないままだから》。
昨年は創業者のジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題がクローズアップされたことで、旧ジャニーズ事務所は解体。現在、ダウンタウン松本人志(60)の性的トラブル報道が裁判に発展している。
泉は芸能界のこうした性的トラブルについても次のように語っている。
《性加害っていうことを軽く見てる人が多いなと。女性も男性も一緒だと思うんですけど、私が見てて思うのは、こういう経験をした人ってはっきり口に出さないだけで、すっごくいっぱいいるんだと思う》
■落語も漫才も好きだから言える
小泉の発言は、こうした芸能界の性に対するコンプライアンスだけでなく、バラエティ番組の在り方がアップデートされていないことを憂いたものだとわかる。
《どんどん生活が苦しくなっていってるのに、例えば俳優さんとかがゲストに来て、クイズに正解したら、その人が霜降りの牛肉もらえるとか。何言ってんの?って。
そういうのがわかんなくなっちゃって。その人、お金持ちじゃん、牛肉もらわなくていいじゃんって。くだらないって思うのはそういうことなんですよ》
そもそも、小泉はバラエティやお笑い全般が好きで、幼少のころから視聴していたと話している。
《私はちっちゃい頃からのテレビが大好きで。テレビさえ与えとけば、みたいなテレビっ子で。ドラマもバラエティ、お笑いも大好きで見てたからこそ言ってるんです。背中を叩くじゃないけど、そういう気分で。一日中寄席に行って見たり、落語も漫才も大好きな上で言ってるっていうことをわかってほしいなって思う》
「小泉はテレビ全盛期から一線で活躍し、アイドルの頂点にものぼり詰めていますが、世の中の当たり前の感覚を持ち合わせていることがわかります。小泉が話すように、悪しき芸能界の常識や慣習が通用しなくなっている時代にテレビも芸能人もアップデートされていないことを、ここ最近のさまざまな問題が浮き彫りにしているように感じます」(芸能ライター)
小泉の苦言は、今のテレビ業界や芸能界に響くのか。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/33556...
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