19年ぶりに連続ドラマとして復活した「大奥」(フジテレビ系)が苦戦している。
第2話の関東地区の世帯平均視聴率は4%台で、第1話の6%台から下落した。同ドラマは、2003年に第1シリーズが放送され、以降3回にわたって制作されてきた。
■「大奥」特有の歴史的解釈やほとんど見えてこない現代劇
一方、報道からドラマ畑に転じた安永氏は、1月19日配信の「AERA.dot」のインタビュー記事によると歴史ファンで、田沼意次の時代の大奥を描いてみたかったと語っている。
さらに、若い人への間口を広げるために、《言葉遣いも「○○でござりまする」みたいな感じではなく今の言葉にしたり、ストーリーに現代との接着点をたくさんつけたり……。》などと、
現代風にかなりアレンジを加えたという。
その言葉通り、現在放送の「大奥」は、過去のシリーズとはずいぶん趣が違っている。
主演の小芝風花(26)が江戸幕府第10代将軍の徳川家治に輿入れする皇族・五十宮倫子を、西野七瀬(29)が倫子付きの侍女のお品を演じている。
「初回の冒頭から、宮中言葉はもちろん、その所作も、全てと言って良いほど現代人のそれで、雅な所作や雰囲気とは程遠いものでした。それでなくても、小芝や西野は現代的な顔つきの美人ですから、
豪華な衣装とは全く雰囲気が合っていない。そうかと思うと、第2話ではいきなり雅な言葉遣いをする場面もあり、統一感がない。大奥の女中たちの方が優雅さや所作に凛とした緊張感もあり、
チグハグ感は否めませんでした」(芸能ライター・弘世一紀氏)
視聴者からも、《現代劇のコスプレ?》《フジの大奥とはいえ、もうちょっと配慮してほしい》といった批判コメントで溢れている。
小芝に関しても《あまりにチープな感じ》《貫禄がなさすぎる》といった批判が出ている。
「小芝の魅力は、清涼感のある爽やかなキャラです。令和の時代を代表する今風の彼女が、大奥で酷い目に遭う宮中の姫を演じると、ただの“いじめ”にしか見えない。
そこに大奥特有の歴史的な解釈や見地がほとんど見えてこないのです。これだと、せっかくの小芝の魅力が半減です」(テレビ誌ライター)
フジテレビといえば、「バラエティーの復権」を掲げ、スポーツ総合ニュース番組の「すぽると!」の復活を発表したばかり。
ドラマでは、この「大奥」と、かつて隆盛を誇っていた時代のリバイバルがやたら目立つが、どれもいまいちパッとしない印象だ。「大奥」は挽回できるか?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b900b4d9a6724b0e6092...
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