昨年10月クールに放送され、人気を呼んだドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)。12月24日の放送終了から1カ月が経ったが、漫画原作者の芦原妃名子氏がXで異例の声明を発した。
1月26日、芦原氏は最近開設したXのアカウントを更新し、ブログにも綴った文章を訪問者が少ないとしてXにも転載した。
《色々と悩んだのですが、今回のドラマ化で私が9話、10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った経緯や事情を、きちんとお伝えした方が良いのではと思い至りました。
この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、文章の内容も小学館と確認して書いています》
まず、芦原氏は《「セクシー田中さん」は一見奇抜なタイトルのふざけたラブコメ漫画に見えますが…。自己肯定感の低さ故生きづらさを抱える人達に、優しく強く寄り添える様な作品にしたいという思いが強くあり、
ベリーダンスに纏わる方々の思いにも共鳴しながら、担当編集と共に大切に描いてきた漫画です》と自作への想いを説明。
ドラマ化にあたって事前に、数話のプロットや脚本をチェックしたという芦原氏。その結果に加え、同作は連載途中で未完の作品であったことから《ドラマ化するなら「必ず漫画に忠実に」
ドラマオリジナル部分については、原作者が用意したものを、そのまま脚本化していただける方を想定していただく必要や、場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある》を条件に、ドラマ化に合意したという。
しかし、制作がスタートして以降、まさかの展開が。芦原氏は《毎回、漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されていました》と明かしたのだ。その詳細は次のようなもの。
《・漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう。
・個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される。
・「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話」等、私が漫画「セクシー田中さん」という作品の核として大切に描いたシーンは、
大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を伺っても、納得のいくお返事はいただけない。
といったところが大きなところですが、他にも細かなところは沢山ありました》
1~7話の脚本については《枠にハマったキャラクターに変えないでいただきたい。
私が描いた「セクシー田中さん」という作品の個性を消されてしまうなら、私はドラマ化を今からでもやめたいぐらいだ》と日本テレビ側に粘り強く説明し、加筆修正を行いなんとか完成させたという。
芦原氏及び小学館の担当者と、脚本家らドラマ制作スタッフを繋ぐ窓口はプロデューサーのみだったといい、
芦原氏は度重なる改変により、脚本家や監督に当初伝えたドラマ化の条件が伝わっているのか、疑問を抱いていたと明かしている。
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-ne...
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