他の者には代えがたい独特のオーラを放ち、さまざまな作品で存在感を見せつけてきた俳優・伊勢谷友介。
2020年9月、大麻取締法違反で逮捕されて芸能活動を休止していたが、2023年12月に執行猶予期間が明けたのを機に、再び表舞台に帰ってきた。今、伊勢谷友介は何を考え、何をしようとしているのか?
危ないことをやりたがる子供だった
2023年12月26日。年の瀬も押し迫ったその日、伊勢谷友介はカメラの前に立っていた。しなやかに身体を動かしながら、鋭い眼差しをレンズに向け、時に妖艶な笑みを浮かべる。
その身から放つのは、逮捕からの“3年の空白”を感じさせない圧倒的な存在感。これが、伊勢谷友介が唯一無二の役者として多くの人を魅了してきた理由なのだろう。
その個性は、一体どのようにして育まれたのだろうか。
幼い頃の話を聞くと開口一番、「小さい頃は色が白くて、髪の毛がつやつやしていておかっぱ頭だったから、よく女の子に間違えられていたんですよ」と笑う。
「でも、やることは危ないことばかりで。3歳から8歳くらいまで函館に住んでいたんですが、雪が積もると家の前の急坂や屋根の上をそりで急滑走したり、危ないから行くなと言われているところで遊んだり。
だから、しょっちゅう怪我をしていましたし、親に怒られていましたね」
1976年、伊勢谷は東京で生まれた。父親は腕のよいテーラーだったというが、2歳下の妹が生まれてすぐに両親は離婚。
母親の実家のある北海道・函館へ移り、母方の祖父母と共に暮らしていた。その後、伊勢谷が小学校3年生に上がるのを機に、祖父母も一緒に家族5人で上京。多感な時期を東京で過ごすことになる。
「友達がいるから学校には行くけれど、落ち着きがなくて座学も苦手でした。それに、学校では本当に大事なことは教えてもらえないと、早くから感じていて。
わりと要領はよかったので、『合格点とっておけばいいでしょ』くらいな感じで、成績は中の上くらいを維持していましたけど」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad305ce80301d020e5b7d...
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