高校サッカー界で常勝軍団の青森山田(青森)に対して繰り返される批判に、イレブンが猛反論だ。
全国高校サッカー選手権決勝(8日、国立)で、青森山田が3―1で近江(滋賀)に快勝して2大会ぶり4度目の優勝を果たした。
昨年12月のU―18プレミアリーグ決勝での判定問題やロングスロー論争で批判の的にもなったが、イレブンの間には王者としての強い信念があった。
青森山田は前半33分にMF福島健太(3年)のゴールで先制すると、一時同点に追いつかれたが後半15分にFW米谷壮史(3年)が値千金の勝ち越しゴール、同25分にはオウンゴールで3点目を挙げて試合を決めた。
圧倒的な実力で頂点に立った青森山田だが、その強さゆえ、批判にさらされることも多い。
昨年12月10日に行われた高校年代の日本一を決めるU―18プレミアリーグ決勝の広島ユース戦では、DF小沼蒼珠(2年)のロングスローから生まれた同点弾を巡る判定問題が大論争に発展。
広島側が質問状を出し、日本サッカー協会の反町康治技術委員長も「見て明らか。青森山田は何回もやっている」と見解を示すなど大きな波紋を呼んだ。
SNS上では心ない一部のファンから中傷を浴びるなど騒動に発展したが、背番号10のMF芝田玲(3年)は「あの試合で広島が勝っていたら、あそこまで反響が広がることはなかったと思う。
後半終わるころにかけて自分たちの試合でしたし、そこで自分たちの圧に押し負けたのが広島。
ああいう形での得点ではあったけど、勝ち方、戦い方で上に立ったのが自分たち。あの批判は聞く耳を持たなかった」ときっぱり。
「批判されるのは、山田としては慣れたこと。(勝負の)際のところを勝ってきているので、そこは素直に強さを認めてほしい」と批判に対して率直な思いを明かした。
問題のプレーで〝当事者〟となった小沼も「『また言ってるよ』みたいな。全然気にしていない」と騒動もどこ吹く風だ。
また、青森山田がロングスローを多用しすぎるとの批判が毎年のように噴出しており、今大会も論争が沸き起こった。
だが現チームでその役を担う小沼は「ロングスローだけじゃないぞというのは証明できたと思っている。今大会、ロングスローからの得点はおそらくない」と猛反論。
「叩いてくる人はいるけど、全然自分は気にしていない。死ぬ気で努力してきたからこそ、ここにいると自負している。注目されると、叩かれるのは付き物だと思っているので。
まあ、叩いているやつらは黙っとけみたいな感じですね」と批判にも動じず胸を張った。
これぞ王者の貫禄。選手に浸透する強靱な精神力こそが、常勝軍団の強さの秘密なのかもしれない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e1e59c9f648ad4c236c3...
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