1968年から続く長寿劇画「ゴルゴ13」の初期アニメ作品「ゴルゴ13セレクション」が、12月10日深夜3時から7夜連
続、BS-TBSで特別放送される。71年に初のアニメとしてTBSで放映されてから、長い間、その所在が不明となっていた
幻の作品。実に50年ぶりの放送となる。
「ゴルゴ13」は、東西冷戦の最中に誕生した世界屈指のスナイパーを描いた物語。主人公のゴルゴ13(別名デューク
東郷)は、プロの狙撃手として多くの政治的および軍事的事件に関わっており、多くのエピソードが現実の国際関係や軍
事的対立を反映している。今回放送されるのは初期の名作ばかりで、その中には「白夜は愛のうめき」「狙撃のGT」「檻
の中の眠り」「ゴルゴin砂嵐」「スタジアムに血を流して」などの代表的なエピソードが含まれる。
アニメは、当時の革新的なアニメーション技術「スチールアニメーション」で制作されたもの。これは今ではあまり見
られなくなった、写真などの静止画像をつなぎ合わせることによって作られるアニメの制作方式だ。手作業で1枚1枚色を
施してからフィルムで撮影することで、連載劇画に近い世界観を表現している。そのため、当時30代だった原作者、故さ
いとう・たかを氏の息吹を感じられる貴重な作品にもなっている。
ナレーションはFMラジオ番組「JET STREAM」で一世を風靡した城達也さんが務めており、音楽は「男はつらいよ」
シリーズや「ルパン三世」などの曲で知られる山下毅雄さんが担当。洗練されたメロディと感情豊かな作風でヒリヒリと
した世界観を深く表現している。
"存在としてゴルゴは知っている"だけの人にとっても、この一挙放送は、原作の原点を味わえる貴重な機会となり
そうだ。
続く→
https://news.yahoo.co.jp/articles/ebee2064baa3dbf077ab7...
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