映画監督の庵野秀明監督が7日、都内で行われた円谷プロダクション創立60周年を記念して円谷プロの代表的な作品をセレクトして上映する
『円谷映画祭2023』内で行われた『ウルトラマンタロウ』(1973年)の特別上映に参加した。
庵野監督のセレクションで上映されたのは第1話「ウルトラの母は太陽のように」、第18話「ゾフィが死んだ!タロウも死んだ!」、第33話「ウルトラの国 大爆発5秒前」、第34話「ウルトラ6兄弟最後の日」だった。
『ウルトラマンタロウ』のBGMに乗せて登場すると「いい音楽ですよね」と笑顔。放送当時は中学1年生だったが、周りの中では唯一『ウルトラ』シリーズを見続けたという。
「『タロウ』って、僕ぐらいの年の人たちにはすごく敬遠されてて。第2期『ウルトラ』シリーズって当時呼ばれてたんですけど、『帰ってきたウルトラマン』は許してやるぐらいの感覚で、
『A』以降は一切ダメっていう人が僕の周りにも結構いてですね。今でもいるんですよ、このよさがわからない連中が。まあ、かわいそうな人だなと思うしかないんですけど。
子どもの時に否定したらもうダメなんですよね、そういう人たちは。その後、改心すればいいと思うんだけど」とボヤく。
特撮シーンのセンスはシリーズ随一だという。それだけに作品への心無い言葉が悲しいそう。最後のあいさつで庵野監督は「僕ぐらいの年だと『タロウ』って本当に冷遇されてて。
今の人にはわからないと思うんですけど、第2期『ウルトラ』シーズってマニアの間で呼んでたんですけど、この界隈は本当に評判が悪くて。
『キャプテンウルトラ』を除く『Q』、『マン』、『セブン』が最高峰で、他はみんなクズみたいな扱いを僕ぐらいの年の特撮ファンはしてる人が多かったんです。
その中で『帰ってきたウルトラマン』はもちろんのこと『A』、『タロウ』、『レオ』もいいんじゃないかという布教活動みたいなのをやって、現在に至る」とした。
振り返り上映も55周年の『ウルトラセブン』の企画継続を提案されたが、50周年の『ウルトラマンタロウ』をお願いしたという。
「ちょっと無理して、『タロウ』を入れてもらったんです、このセレクトの中に。『50周年だし、タロウ入れてください』と。
できれば『A』も『レオ』もやりたかったんですけど、とりあえず『タロウ』は50周年という理由があるから。それぐらい第2期『ウルトラ』シリーズは冷遇されててですね。
『タロウ』よさとか、『A』のよさとか、『レオ』のよさとか、『80』のよさとか、『ティガ』以降も本当にいい話はあるので、
そういうのも含めて『ウルトラ』シリーズ、『ウルトラマン』シリーズを見続けていただければと思っています」と心からの言葉を口にしていた。
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