楽天の初代監督で、野球解説者の田尾安志氏(69)が27日、自身のYouTubeチャンネルに新規動画を配信。
複数の選手に対するパワーハラスメント疑惑が発覚して自宅謹慎となっている楽天の安楽智大投手(27)について「自由契約になる方向みたいですね」と語った。
田尾氏は、今回の問題について自身のチャンネルで「スルーできない」として配信を決意。自身の現役時代にも先輩から「納得できない」行為が何度かあったことを認めながらも
「これは良くないこと。これから野球界で頑張りたいっていう後輩のためにもより良い環境をつくっていくっていうことが、野球に携わっている人たちの使命じゃないかな」とまずは語った。
そのうえで、自身が楽天の監督を務めた2005年には、ある2軍コーチが選手たちを正座させたという話を別の人物から聞き、当事者のコーチを呼んで「そういうことはしないでくれ」と頼んだという過去のエピソードも明かした。
「僕はいつも思っていたのは、コーチというのは一つの仕事。監督っていうのは一つの仕事。選手っていうのも一つの仕事。裏方さん、これも一つの仕事。僕はみんな同等だと思って見てます。
役職が違うだけでですね、何も偉くなったわけじゃないんだよ、肩書が付いたら偉いのか?僕はそういうふうにいつも思いながら自分を戒めるようにしておりました」と田尾氏。
「“上下”という関係はですね、あまり持たないほうがいいんじゃないのかな。そういうふうに思いながらいろんな人と接してきたように思います」とも語った。
安楽については「後輩は自分より下の人間という“上下”のイメージが強すぎたんじゃないのかな」と想像。
「同じプロ野球界の選手。年齢の差はあってもですね、これはもう同等のポジション」「相手が嫌がることをしてしまうというのは決してやっちゃいけない」と戒め、
パワハラ行為をして得られるものは「本人の優越感、満足感ぐらいしかないんじゃないのかなって気がしますね。相手は凄く屈辱感を味わったり、イヤな気持ちを味わったり、そういうことを感じている」と続けた。
安楽の今後については、契約更改交渉が無期限延期になった事実から「もしかすると、このまま選手として契約してもらえないかもしれないところまで追い込まれている。
それぐらい大きなことをしたっていうものを本人も感じないといけないと思います」としながらも、同じ野球人として「安楽の野球選手としての道を完全に閉ざしてしまうっていうのは、できたら避けてもらいたいな」と“温情”も見せた。
最後まで「野球人というより人生の先輩として」真摯(し)に語り続けた田尾氏。
一度は動画が終わりそうになったが、最後に「付け足しになりますけど、いま情報が入ってきましてですね、安楽投手はですね、自由契約になる方向みたいですね。このまま甘い処分をしていると、球団としてはですね、
印象が良くないということなので。この方向でいきそうな気配だそうです。そして、これから予定されていた選手会のゴルフ、あるいは球団行事。全て中止になるということが情報として入ってきました」と語った。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/11/27/kiji/...
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