仮性包茎は医学上、病気ではなく、手術の必要性もない。
しかし、「そのままでは女性に嫌われる」といった喧伝から、
手術に走る男性は後を絶たなかった。
こうしたコンプレックス商法はいったい誰の手によって、
どのように市場をつくりだしてきたのだろうか。
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――:男性と女性とどのくらいの比率で来院されますか?
高須:昔は男性が圧倒的に多くて、ほとんど男性、9割男性だったんだけどね。
今は男性、女性、半々ぐらいだね。
――:男性9割というのはスゴイですね。
高須:美容整形っていうのはね、自分たちで需要を喚起していかなくちゃいけなんだよ。
昔はね「包茎手術」。これをね男性誌に広告打つわけだ。
「包茎は不潔だし、女性に嫌われるよ」ってね。
そうするとね、男性はすっごく気にするんだよ。
――:私もそういう広告に苦しめられた世代だと思います(笑)。
高須:本当はね、日本人の8割は包茎なんですよ。
でね、そういう告知を行なったおかげで大繁盛したのよ。
一番多かったので1日300人というのがありました。
――:最近でも男性の場合は包茎手術が多いですか?
高須:いや最近は減ってますね。包茎とかどうでもいいみたいよ。
草食系男子っていうのか、エッチについてはあんまり興味ないみたいだね(笑)。
顎(あご)を削ってほしいとか、目とかね、そっちの方が増えてるもの。
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2013年は「ひとつの時代の終わり」を感じさせる出来事がふたつ起きた。
ひとつは、包茎ビジネスを牽引してきた高須がその終焉を宣言するかのような
ツイートをしたことである。
「香料、お茶、阿片と儲かる商品は移り変わる。今度は何かな?
包茎は過去の商品になってしまったな」
と書いている。
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