
>嗜好品文化が弾圧されない世界になったらいいなと思います。
3人に1人が「やめたい」と思っている「嗜好品」なんて他にあるか?
現代の煙草は単なる依存薬物であり、文化でも何でもない。
もちろん、煙草は北米大陸原産で、数千年前から栽培されてきた物であり、
自分たちの育てた煙草の葉を自分たちで乾燥させて、それを薬草として
利用する部族がないわけではないが、彼らはそれをあくまでも聖なる薬草
(メディスン)と認識している。
昔のネイティブ・アメリカンの人たちが煙草を吸ったのは、あくまでも
癒しの儀式のためであり、それはだいたい「1ヶ月に一度あるかないか」だった。
いわゆる「ピースパイプ」として、みんなで輪になってパイプを巡らせている光景を
映画などでよく見るが、ラコタの人たちがピースパイプに詰めてくゆらせていた物の
ほとんどは煙草ではなく、キニキニック(kinnikinnick)と呼ばれ、薬草を扱う
専門の人によって何種類かの薬草(赤柳の皮、コケモモの葉、ラズベリーの葉)などが
微妙にブレンドされたものである。
そこに煙草が加えられる事も無いではなかったが、必ずそうだったわけではない。
とにかく、煙草は本来、毎日1~2時間おきに吸うような物ではない。
もともとはネイティブ・アメリカンの人たちにとって神聖な物であった煙草に、
有害で依存性の強い化学物質を混ぜ込むことにより、その神聖さを取り上げて、
全くの別物に変貌させてしまった企業の術中にはまり、気が付いたときには
ニコチン中毒にされてしまっていて、ただなんとなく吸い続けているのならば、
それは全くもって「煙草との正しいつきあい方」とは言えない。
現代のタバコ産業と喫煙者こそが、煙草を世間の嫌われ者にしてしまった真犯人であり、
文化の破壊者だと言えるだろう。
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