「TOKYO青春音楽祭2023」(12月26日、東京・初台Doors)を総指揮するつんく♂(55)。
現在は一家でハワイに移住し、仕事で日本を往復する日々を送っている。つんく♂が7年に及ぶハワイ暮らしの一端を明かしてくれた。
ハワイを基盤に日本を往復する生活。ハワイではどんな日々を送っているのか。
「朝、妻が弁当を作ってる間に、子どもたちを起こして準備。車で20~30分かけて学校に連れて行く。それが終わって、帰宅すると、書き物したり、曲を作ったり。
スタッフも居ないしレシートをまとめたり事務処理もします。そんなこんな用事を済ませると、午後からは日本とオンライン会議をします。2~3時間も経つと、あっという間に子どもを迎えに行く時間といった感じです。
大変なのは、オンラインサロンの配信。日本時間の夜に始まるので、ハワイではめっちゃ朝。午前3時に起きて、4時から始めるので、毎回、起きられるかな、と不安になります(笑)。思えば、海にはあまり行きません」
ハワイに行ったことで人生観や仕事に変化はあったのだろうか。
「いいところも悪いところも見えた。世界でのJ-POPの弱さも見えた。それは、作品力ではなく、ビジネスとしての繋がりの弱さ。これは(ガラケーと言われた)ケータイと同じなのかも。
国内市場でなんとかなっていたから。日本の音楽界はYouTubeに躊躇していたし、サブスク配信にも慎重だった。当時、K-POPはYouTubeに上げることを躊躇しなかった分、拡散が早かったですね。
もちろん作品も面白かったし。今となってはもっともらしく分析したようなことが言えるけど、あの頃は僕自身も何かと躊躇してましたよ」
一般的に作詞家、作曲家はCDやカラオケの売り上げから著作権印税として受け取れることになっているが、YouTubeからも再生回数に応じた広告料と著作権使用料が入る。
「YouTubeでは、1回何銭という現実にはないお金になってしまう。例えば、1000万回回転しました、と言っても、10万円程度しかもらえない。今はカラオケも1時間200~300円でドリンク付き。
コロナ以降はその絶対数も減ったと思います。そういう現状からどうマネタイズされるのか。作家に入る印税の類は感覚的に全盛期の10分の1から20分の1くらいだと思います」
米津玄師の『KICK BACK』が日本語詞として初めてアメリカレコード協会からゴールドディスク認定を受けた。
自身が作詞・作曲・プロデュースを担当した『そうだ! We’re ALIVE」がサンプリングされていることから、つんく♂も表彰の対象となった。
「僕にも盾が届き、驚きと同時にとても嬉しく思いました。アメリカでの評価はとても励みになりました」と話す。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eda00f37b335227a2ac50...
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