
「ターボ癌」は、「COVID-19ワクチンは危険、接種するとがんになる」
と怖がらせるために反ワクチン派が作った造語であり、がんや免疫の専門家も、
がん生物学者も、それを現象として認識していない。
この言葉は、動画やSNSで広められているが、その根拠となるデータは存在せず、
臨床試験や管理された追跡調査データでも確認されていない。
これまでの正当な認識は、「COVID-19ワクチンががんを引き起こすという証拠はなく、
接種により進行を早めるいわゆる『ターボがん』も存在しない」という意見で一致している。
大規模な研究により、治療によって免疫力が低下するがん患者は、COVID-19による
重症化や死亡のリスクが高いことが示されており、保健当局は、がん患者にCOVID-19
ワクチン接種を受けるよう勧めている。
日本癌治療学会、日本癌学会、日本臨床腫瘍学会(3学会合同作成)が発行した
COVID-19とがん診療についての資料には、「がん患者さんに特有な(COVID-19)
ワクチンの副反応も報告されていません」と掲載されている。
卵巣がんによる死亡が増えるという誤情報に対し、日本産婦人科学会は
「そのような統計的データはない」と注意喚起の文書を出している。
アメリカ国立がん研究所(NCI)は、「COVID-19ワクチンががんを引き起こしたり、
再発を引き起こしたり、病気の進行につながるという情報はない。
さらに、COVID-19ワクチンはあなたのDNAを変えることはない」と述べている。
アメリカがん協会(ACS)は、「COVID-19ワクチンががんを引き起こしたり、
癌を増殖または再発させること示す情報はない」と述べている。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は、「COVID-19ワクチン接種後に癌が発生する異常な、
あるいは予期せぬパターンを検出していない」と、回答した。
CDCは引き続き、対象者全員がワクチン接種を受けるよう推奨している。
アメリカ食品医薬品局(FDA)は、「COVID-19ワクチンの接種後に報告された有害事象の
広範なモニタリングでは、そのような癌に対する安全性のシグナルは示されていない」
と述べている。
ファイザー社は、「継続的に実施されている安全性モニタリングシステムの一環として、
COVID-19ワクチンと癌の因果関係を示唆する観察結果はありません」という声明を発表した。
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