体調の異変を感じだのは、昨年6月。その時点で「PTSD」と診断されていたという。
「正直に言うと、会社も関係するトラブルがありました。診断結果も出たのですが、『やっぱり、働きたい』『頑張れる』と思っていました。この仕事が好きでしたし、夏に向けていろんなことが決まっていたので。
なので、番組中も普通に振る舞っていたのですが、カメラマンさんは気づかれていて、オンエア後に『何かフラフラしているよ』『顔色も悪いよ』と言われました」
結局、入院を決断。当初は「2週間程度で職場復帰」を想定していた。
「入院直前もご飯が食べられない、目も回って、手足が思うように動かない感じはありました。
ただ、『食べていないから、栄養が体から抜けていて、それだとダメだから』ということで、最初は消化器内科に入りました。
自分でも『栄養がきちんと取れれば、すぐに退院できる。2週間程度かな』と思っていたのですが、うまくいきませんでした。
そして、自分が大事にしていた担当を外されていく、手からこぼれ落ちたことを知り、とても苦しくなりました。
『何で自分がこんな目に遭わなきゃいけないのか』『PTSDにさえならかったら……』などといろいろ考え、心が悪化していきました。その後、正式に精神科に入院しました」
入院2か月後、ノーメイクでベッドに横たわった写真をインスタグラムに投稿。深刻な病状を初告白した。反響は大きかった。
周囲からも「投稿はしない方がいい」と言われたが、闘病中に社会とつながれるのは「SNSだけ」と思い、それを続けた。
ユーザーからは多くの声が届いた。励まし、復帰を願う声が多かったが、
次第に「それだけ発信して病名を明かさないのはおかしい」「かまってほしいだけではないのか」などと、非難の声も届くようになった。それでも、コメント欄を閉じなかった。
「病名を言えなかったのは、会社から止められていたからです。ウソをついているようでもやもやしていたのですが、組織の人間である以上は仕方ありませんでした。
そして、いろんな声が届きましたが、『そう思われても仕方ない』『そういう意見もあるよな』という風に受け止めていました。
病名告白は退職から1か月が過ぎた10月1日。今年5、6月にパニック発作がひどかったことも明かした。
その後、過去にメニエール病を患ったこと、退院後に腎盂腎炎、尿管結石、ぼうこう炎など腎臓関連が弱っていたことなども告白している。
「PTSDになってからは、特定の食べ物とかを見るとそのトラウマを思い出していました。その日に食べた物とリンクし、パニックにもなっていました。
スーパーに入っても、野菜、肉、魚の売り場には行けませんでした。だから、フルーツだけを食べるしかない。入院直前はブドウ10粒を1日で食べきるのが精いっぱい。それで朝から晩まで働いていました」
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