●発がんとは青少年がヤクザになる過程
がんは、もともとは正常な細胞に、遺伝子異常が起こり、何年もかけて変化していき、
さらに異常が加わることで、最終的ながんになるという経過をたどります。
例えると、純粋な青少年が徐々にグレていって、やがて不良になり、
さらに何年もかけて、最終的にヤクザになるという過程です。
●予防に必要な対処とは?
この青少年が徐々に不良になってしまい、やがてやくざになってしまう過程を防ぐのが「がん予防」です。
そのため、必要な手段は家庭環境を整えたり、教育したり、相談にのったりすることになります。
それが禁煙だったり、ピロリ菌の除菌だったり、肥満の予防だったりします。
遺伝子変異が入ってしまう要因を、長期間にわたって減らすという作業です。
これらは短期的な作業というよりは、長期的な健康維持に近いものです。
●治療には強力な手段が必要
それに対して、他人に悪行の限りをつくしているヤクザに対しての対処が「がん治療」です。
警察が悪いことをしているヤクザを逮捕して、組を潰そうとする作業にあたります。
この方法は、さきほどの青少年を不良にしないという方法とは全然違うことは想像できると思います。
のんびりと相談にのって、何年もかけて更生しようというのでは、あっという間に街をヤクザに占拠されてしまいます。
がん細胞はものすごい速さで増殖するわけですから、短期的に殺すための強力な治療が必要になります。
それが抗がん剤や、放射線治療、手術だったりするわけです。
●健康に良い食品ではがんを治せません
ここが今回の本題です。
ここまで説明した通り、がん予防のための食品や食事などではがんは治療できません。
糖質制限・キノコ・ビタミン剤などは、健康には良いかもしれません。
肥満を防ぐことや、バランスよく食べることで一定のがん予防にはなるかもしれません。
しかし、これらだけでがん細胞を殺すことはできません。
がん細胞は正常細胞よりも強力で死ににくい細胞です。
こんな「健康に良いレベル」では全くお話になりません。
そもそもそれらの健康に良いというレベルの食品は長期的にみて効果を求めるものであって、
短期的に細胞を殺すような作用はありません。
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