■インクの中には何が ─?
タトゥーを入れる前に、まずはインクに何が含まれているかを確認したいと考える人もいるだろう。
米国化学会が発行する「ケミカル&エンジニアリング・ニュース」の記事によると、
タトゥーのインクに含まれる顔料は、織物やプラスチック、カーペイントにも使われている。
そして、多環芳香族炭化水素(PAHs)などの発がん性物質も含んでいる。
さらに、米科学誌「サイエンティフィック・アメリカン」に掲載された記事にも示されているとおり、
インクには水銀や鉛、アンチモン、ベリリウム、コバルト、ヒ素を含むものもある。
米CBSテレビの番組「CBSディス・モーニング(CBS This Morning)」は先ごろ、
アレルギーや炎症などの反応や発がん性など、インクが持つ潜在的な危険性について紹介した。
番組によれば、インクを製造する企業やタトゥー・アーティストたちは、
ワクチンや医薬品メーカー、医師やその他の医療従事者たちほどの規制を受けていない。
つまり、タトゥーのインクの中に実際には何が含まれているのか、
明確に把握するのは非常に難しいことだと考えられる。
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