20歳前後の脳梗塞(若年性脳梗塞)は、高齢者に多い「動脈硬化」だけでなく、先天的な要因や血管の損傷、特定の基礎疾患などが主な原因となります。
主な原因は以下の通りです。
1. 特有の疾患・先天的な要因
若年層では、通常の脳梗塞とは異なる特殊な疾患が背景にあることが多くあります。
もやもや病: 脳の血管が徐々に細くなり、代わりに細い血管が網目状に発達する病気です。
脳動脈解離: 血管の壁が裂けることで血流が妨げられます。スポーツや事故などの首への衝撃・外傷がきっかけになることもあります。
抗リン脂質抗体症候群: 血液が固まりやすくなる自己免疫疾患です。
卵円孔開存 (PFO): 心臓の壁に小さな穴が開いている状態で、静脈の血栓が脳へ飛びやすくなります。
2. 生活習慣の影響
近年、若年層でも生活習慣の乱れによる発症が増加しています。
不規則な生活・ストレス: 過労、睡眠不足、過度な精神的ストレスが血圧上昇を招き、リスクを高めます。
嗜好品・食生活: 喫煙、過度な飲酒、偏った食事(高カロリー・高塩分)による若年での高血圧や糖尿病の発症が関与します。
3. 女性特有の要因
エストロゲン製剤: 低用量ピルなどのホルモン療法を受けている場合、副作用として血栓ができやすくなることがあります。
妊娠・出産: 妊娠中や産後は血液の性質が変化し、血栓リスクが一時的に高まります。
4. その他
片頭痛: 特に前兆を伴う片頭痛を持つ若年者は、脳梗塞のリスクが比較的高いという研究結果があります。
「若いから大丈夫」と過信せず、突然の激しい頭痛、手足のしびれ、言葉の出にくさなどの前兆(一過性脳虚血発作)を感じた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
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