
益子直美が語る「バレーボール界の暴力」の現実
大山加奈さんと考える「熱血指導と主体性」 2020/09/02 5:30
https://toyokeizai.net/articles/-/37182... ノーベル平和賞を共同受賞した実績を持つ国際人権NGО「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」
(HRW/本部ニューヨーク)が、日本のスポーツ現場における子どもの虐待やハラスメントを調査。
25歳未満のアンケート回答者381人のうち、約2割が指導者などから暴力を受けている
といった実態を7月下旬に発表した。
時を同じくして、2018年に岩手の県立高校で男子バレーボール部員だったさん(当時17)
が自殺したのは、顧問の不適切な指導が一因だったと第三者委員会で認定された。
ほかにも、コロナ禍の闇部活や、部員への暴力が原因で監督の座を追われるといった不祥事が
相次ぐバレー界で、この状況を本気で変えようと尽力する元日本代表選手たちがいる。
6年連続で「子どもを怒ってはいけない」小学生のバレーボール大会を主催する益子直美さん(54)と、
小中高の全年代で全国制覇を経験し、2004年アテネ五輪に出場しながらも、講演などで
「バレーを楽しもう」と呼びかける大山加奈さん(36)だ。
2人が思い描く日本バレーの未来とは。
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●暴力や暴言の経験は引退後の今も引きずっている
――まずは益子さんのお話から。暴力や暴言を受けた経験は?
益子直美(以下、益子):私は中高で経験があります。
たたかれるのは嫌だけど、私は暴力以上に暴言が嫌でした。
一発ぶたれるほうがまだスッキリするんですよ。
後を引くというか、言われた言葉がずっと今でも残っていますね。
大山加奈(以下、大山):今でも?
益子:「お前は本当デカいだけだ」とか、「大事なときに決めないと、真のエースではない」とか。
それ自体は事実だろうけど、それって指導なのかな。
(亡くなった)新谷君も、暴力ではなく暴言で追い込まれたと報道されてるよね。
彼の気持ちが私にはよくわかる。
大山:そうですね。暴言も言葉の暴力ですよね。
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