「第49回報知映画賞」の表彰式が16日、都内で行われた。
作品賞始め3冠に輝いた「正体」で主人公の無実を信じる出版社の社員を演じ、助演女優賞に選ばれた吉岡里帆(31)は胸元を大きく露出した漆黒のロングドレスで登壇した。
手渡されたトロフィーの重さに一瞬、驚いた表情を見せたが、花束を持って原作者の染井為人さんが駆けつけると笑顔に。
スピーチでは緊張した表情のまま「気持ちがいっぱい、いっぱいになってしまって…」とポツリ。
続けて「私はいつも自分の居場所、役割を模索していました。どうしたら役者としていられるんだろう、どうしたら監督の期待に応えられるんだろうという葛藤がいつもありました」と正直に吐露した。
京都市出身で、幼少期から太秦の東映京都撮影所が遊び場だった。女優を目指すきっかけも撮影所だった。
高校卒業直後の春休み、岡田准一主演の映画「天地明察」(2012年公開)にエキストラとして参加。「映画づくりに情熱を燃やす現場の雰囲気に憧れて、この世界に入りたい」という衝動がわき起こった。
18歳からの約2年間は歯科助手、居酒屋、スーパー、ホテルの配膳などアルバイトを掛け持ちしながら、深夜バスで東京までオーディションや演技講習に通い、夢を追った。
そんな苦労人の女優は大粒の涙を流しながら「(今回の受賞は)自分にとって大きな、大きな出来事で、
そういうスタンスのまま頑張っていいんだと背中を押された気になりました」と泣き笑いの表情で話すと、
「本当に日本映画が大好きなので、これからも細やかに誠実に作品に向き合って、精進していきたいと思っています」と誓っていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb39210cf7cf263e92367...
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