楽天の複数の若手選手が安楽智大投手(27)からパワーハラスメント(パワハラ)の被害を受けていると球団に訴えていることが24日、分かった。
済美(愛媛)時代に甲子園大会準優勝の実績があり、14年ドラフト1位で入団した右腕は今季も57試合に登板するなど近年は救援としてブルペンを支えている。今後、球団は事実関係を調査した上で、厳正に対処する方針だ。
少年少女の規範とならなければいけないプロ野球選手による、パワハラ疑惑が浮上した。
関係者によると複数の選手から、今オフの契約更改交渉の席などで安楽から日常的に「いじめを受けている」と告発があったという。
森井誠之球団社長は「私の耳にも入ってきている状況。しっかりと調査する」と認め、調査に乗り出す方針。仮に事実なら大問題だ。
ある選手はスポニチ本紙の取材に、今夏のロッテ戦前のZOZOマリンのロッカールームで「倒立しろ」と命令されたことを明かし「身動きがとれない状態でズボンとパンツを取られて下半身を露出させられた。
陰部に靴下をかぶせて笑いものにされて恥ずかしかったし、精神的な苦痛を受けた。同じ被害を受けた選手は別にもいる」と生々しく証言した。この場面を見たという複数の選手もいる。
また別の選手らによると指導の名目で「アホ」や「バカ」など罵声を浴びせ、食事などの誘いを断ったり電話に出ない際は「だからお前はダメなんだ」などの言葉で人格否定を繰り返す被害もあった。
「罰金」と称して金銭の支払いを強要することもあり、このような内容を送ったLINEなどの記録も残されているという。
またかつて在籍した選手からも、21年の春季キャンプ中に平手打ちされ、むち打ちの症状が出たと証言する声も出ている。
外部の人間が入れないロッカールーム内での行為も多く、これまで実態が表面化することはなかったが、
ある中堅選手は「明らかないじめ行為。周囲が注意しても安楽は“そんなことはしていない”とか“あいつだって悪い”と聞く耳をもたなかった」と話した。
被害の申し出を受け球団も調査に乗り出す方針。森井社長は「大前提としてハラスメントということはどんなことがあっても許されない」とした上で
「(被害の)声に対して誠実に対応しなければいけない。まずは本人(安楽)と話をして、派生する人にも話を聴かないといけない」と今後の見通しを語った。
済美時代の13年選抜で準優勝などの実績を残し、14年ドラフト1位で入団した安楽。9年目の今季も57試合に登板してブルペンを支えた。
この日は楽天モバイルパークで自主トレを行ったとみられ、25日には契約更改交渉が予定されている。ファンの人気も高い主力選手によるパワハラ疑惑。今後の調査の行方が注目される。
https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/11/25/kiji/...
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