そもそも吸い玉でいう瘀血の考えかたや血を抜くことで良くなるという根拠はどこにもありません。
古代のカッピングの原点は外部からの毒の注入(ハチ、蛇、くも)などを吸い出すことであり、
毒があると思い込み瀉血をするのはおかしなはなしで、献血をした人皆が身体の調子が良くなるのか?
ということになります。
仮に血液が汚れている(中性脂肪が多いとか、酸性だとか)として、血液は人の身体の中を約1分で循環しているわけですから、
一部の瀉血で血液が改善されるはずもないですし、赤く強い溢血斑ができた部分だけにこの瘀血が溜まってるというのであれば、
死んだ人間ですね。
過去に何度も自分の血液サンプルを溢血斑の強い箇所とそうでない箇所から抽出し、位相差顕微鏡で確認しましたが、
溢血斑の強いところだけがドロドロなんてありませんでした。
またカッピング後にサラサラになることもありませんでした。
カッピング後に起こる反応は、まず筋筋膜の解放(リリース)です。
次に起こるのがカップを外したあとに徐々に皮膚表面の温度が緩やかに上昇します。
よく、カッピング後に起こるだるさや不快感、呈色反応も含め「好転反応」としてしきりに、
・「症状が発生するのは、好転反応(回復に向かう過程の一時的現象)なので、我慢してください。乗り越えれば良くなります」
・「今悪いものが出ているので、そのまま続けるように」
・「それは毒が出ている証拠です」
というような説明をされているところが多いと思いますが、これも間違いです。
完全な副作用を誤魔化しているだけです。
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